色778

不思議なものを追いかける/らせんの宿、phantom twins、小人戦記ザキ/DMM TELLER様あの晴れた日の向こうで

アイガー北壁

 
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※画像はイメージです

こちらは悲劇としか言いようがない。

 1936年、当時のドイツは国威宣揚のためにスポーツ競技を利用していた。ベルリンオリンピックの開幕直前、ナチスはアイガー北壁の登頂者に金メダルを与えることを約束する。
 そしてドイツ山岳猟兵のトニーとアンディ、他オーストリア隊二名がアイガー登頂を目指す。
 遠く離れた宿では、新聞記者やマスコミ関係者がワイングラスを傾けながら、登山中の4人を見守っている。そんななかで起こった悲劇。

 このアイガー、イッテQでイモトさんが登頂成功して話題になりましたが、登山家の方々の言葉を拾ってみると、非常に難易度が高いそうです。
 素人目に見ても、歩くのではなく、よじ登る世界といった感じで、人間が踏破できる場所に見えません。

 ウィキによると1934年から1958年までに25回の登頂が試され、13回67名が登頂に成功し、死者は15名。半分しか成功してない。
 現代では登山道具が機能化、充実し、登山方法も確立されて昔ほどの難易度ではないようですが、それでも危険な山に違いない。

 この映画、最後は史実同様に一人残ったトニーが、壁に垂直の横穴(坑道)近くまで辿り着きますが、そこでザイルの結び目にカラビナ(金属リング)が引っかかり、身動きが取れなくなります。
 そして救助隊の数メートル上空で力尽きることに…。

 悲劇的な展開ですが、演出やアイガーの絶景は素晴らしかったです。この映画も是非。


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運命を分けたザイル

 英国人クライマー、ジョー・シンプソンとサイモン・イェーツ、二人のお話。

 1985年、アンデス山脈の登頂に成功したジョーとサイモン、しかし下山中に突如足場が崩れ、ジョーは片足を骨折してしまう。
 サイモンは自分とジョーの体をザイルで結び、なんとか下山を敢行するが、そこでまた更なる悲劇が起こる。下方を降っていたジョーが足を滑らし、ザイル一本で結ばれたまま、宙吊り状態となり……。
 垂直の氷壁、体を刺すような猛吹雪。そしてサイモンは……。

 ジョー・シンプソンのノンフィクション小説「死のクレバス アンデス氷壁の遭難』の映画化作品2005年。

 サイモンはザイルは切り、ジョーはクレバスに転落してまうのですが、ここからがジョーはすごい。映画はジョーの行動と心情にスポットを当てたドキュメンタリータッチで進み、極限下のなかでジョーが見たもの、感じたことが画面を通して真に迫ってくる。

 壊れた下半身を引きずりながら腕の力で下山を目指す姿は、人間というものの底力を思い知らせてくれます。
 考えてみれば人間はたいした文明の利器をもたないまま、地を這うようにして生きてきた期間のほうがずっと長かったわけで、本来、人間にはこれだけの意志力が備わっているのだ、とジョーの生還劇は教えてくれます。

 最後の最後、ジョーは運もよかった。ジョーは死んだと思っていたサイモンだが、後ろ髪を引かれるようにキャンプに留まり、帰りを延期していた。そして瀕死のジョーと再会。

 ザイルを切ったことを詫びるサイモンにジョーが言った言葉がとてもいい。是非、映画を見てもらいたいです。「運命を分けたザイル」超おすすめ!

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