色778

不思議なものを追いかける/らせんの宿、phantom twins、小人戦記ザキ/DMM TELLER様あの晴れた日の向こうで

モアイ像は誰が何のために? イースター島の謎。

Moai_Rano_raraku.jpg
画像はWikipediaより

モアイ像とは、イースター島で発見された謎の巨石像。10世紀~17世紀にかけて島の凝灰岩で作られた。全部で900体ほどがあり、作りかけのものや、運ぶ途中のものもある。大きさは5~8メートルものが大半だが、なかには20メートルに達するものもある。その重量は200トン以上にもなる。

誰が作ったの?

島に運搬に適した植物が見つからなかったことと、その膨大な数から人の手によるものではなく宇宙人が作ったものだと言われることもあったモアイ像。
しかし作りかけの像が存在することや、土中の花粉を分析した結果から運搬に使われた植物(ヤシ)がかつてのイースター島には生い茂っていたことがわかってきて、近年では西から移動してきたポリネシア人によって作られたと考えられています。

紀元前3000年ごろ、ユーラシアから海を渡ってインドネシアに達した人々が、定住しつつ徐々に東へ向かって移動していきました。紀元前1300年ごろにトンガ、フィジー、サモアに移り住んだ人々が1500年の時をかけてポリネシア文化を発展させ、その後、ハワイやニュージーランド、イースター島に移っていきました。

702731.jpg
イースター島は赤丸のところ

イースター島は南米のペルーやチリと近いですが、住んでいたのは西から渡ってきたポリネシア人でした。といっても、南米のインカ帝国との関わりはあったかもしれません。南米というと、ナスカの地上絵やマチュ・ピチュを思い出しますね。大空や太陽に対する信仰があった地域です。
イースター島には岩に描かれた鳥の絵があったり、渡り鳥の卵を泳いで取ってくる鳥人の儀式がありました。

何のために作られたの?

モアイ像の台座から大量の人骨が見つかったことで、像は墓碑の役割を果たしていたとも考えられていますが、決定的な答えはまだありません。海に背を向けて立っているものが大半であることから、島を見守る守り神のようなものだという説もあります。

最初のモアイ像が作られたのは10世紀ごろと言われています。
初期の像はさほど大きなものではなく、今日よく知られる巨大かつ整った顔立ちの像は15~17世紀に作られました。運搬に使われるヤシを伐採したことで島から植物は消え、その後のヨーロッパ人による奴隷政策や伝染病によって島民は消え去りました。
そして、島には「何のために」という謎だけが残ったのです。

モアイ像の数はおよそ900体もあり、島民の数は6000人ほどだったと考えられています。数百年の歳月を費やしたにしろ、このモアイ像の数は島民比で考えると多いと言わざるを得ません。大変な重労働です。島の自然も破壊されていきます。

そこまでしてポリネシア人が必要としたものは何だったのでしょう。
宗教的な意味合いがあったのでしょうか。守り神だったと考えるなら、海の向こうから来る何かを恐れていたのでしょうか。不思議です。皆さんもぜひ考えてみてください。


さらなる謎? ロンゴロンゴ

Rongo-rongo_script.jpg
画像はWikipediaより

19世紀、イースター島で記号とも文字とも知れない絵が記された木版が見つかりました。詠唱のための線という意味で、コハウ・ロンゴロンゴと呼ばれています。しかしイースター島の人々は文字を持たない文化でした。
これは一体どういうことなのでしょう。

さらに驚くべきことに、ロンゴロンゴの文字は、紀元前2300年ごろに使われたインダス文字との類似が認められました。インダス文明といえばインド、パキスタンの辺りにかけて紀元前に栄えた文明です。イースター島とは場所も繁栄した時代もかけ離れています。インダス文字の総数396のうちおよそ100種がロンゴロンゴに使われていました。インダス文字も未解読文字です。

そこで仮説となります。
現在考えられているのは、ロンゴロンゴはイースター島に住んでいた人々が古くから用いていた(絵)文字ではなく、18世紀、ヨーロッパ人との関わりのなかでもたらされた文字ではないかという説です。
インダス文字を知る布教師が、イースターの島民に文字の存在を問いただし、しだいに島民に絵や文字といったものが行き渡っていったのではないか、と。それは立場の弱い島民が布教師を満足させるために生み出したものだから、衝撃的かつ摩訶不思議な古代文明の文字が選ばれたのではないかとする説です。

似たような話は他の地域にもあります。
ある少数民族のなかで暮らした旅人が天体の話をしたところ、数年後にそれが少数民族の神話や伝説に変わっていたという話です。その少数民族に初めて出会った人は、文明とは無縁の暮らしをしている人々が到底知りえない天体の知識を持っていて驚かされるわけです。
神話や伝説とされるものは古いもの、という思い込みからくる間違いです。

ロンゴロンゴの真偽はわかりませんが、今回は私も上記の仮説で納得しておくことにします。でも仮説は調査や発見ですぐに覆るものだし、わかりませんね、本当に。惹かれる島です。

参考『幻の超古代文明・講談社』

  1. 2017/08/08(火) 20:04:52|
  2. オカルト