色778

不思議なものを追いかける/らせんの宿、phantom twins

ツチノコの正体はヘビ?トカゲ?それとも……

今回はツチノコです。
ツチノコとはこんな姿の生き物です。

Tsuchinoko_photo_01.jpg
画像はWikipediaより

UMA(未確認生物)であり、妖怪(後述)でもあるという二つの属性をそなえています。妖怪でも目撃例があれば未確認生物に含まれるので、河童や人魚も同様です。

1970年代、各地でツチノコの目撃情報が相次ぎ、一大ブームを巻き起こしました。地元をPRしようと町村がツチノコブームに便乗し、ツチノコに賞金をかけていたりもしていたそうですから、ブームの大きさが窺えます。

そのツチノコ。正体は何だったのでしょうか。
現在までツチノコが発見されることはなかったので、何かの見間違えと思われますが、一体何を見間違えたのでしょう。

いくつか候補が挙げられます。


まずはヒメハブ。
ヒメハブ
画像はWikipediaより
奄美群島、沖縄諸島に分布。

コモンデスアダー
CSIRO_ScienceImage_3990_Death_Adder.jpg
画像はWikipediaより
オーストラリアに分布。

ニシアオジタトカゲ
Tiliqua_occipitalis.jpg
画像はWikipediaより
インドネシア、オーストラリア、パプアニューギニアに分布。
アオジタトカゲ、これが一番ツチノコの特徴を捉えてませんか!?


と言っても、このツチノコ。
ルーツを辿れば江戸時代以前に遡るので、近年持ち込まれた外国の蛇や一部の島の固有種ではないかもしれません。

古くは野槌(のづち)と呼ばれていました。地方ごとに呼び名があって、バチ蛇、ツトッコ、五八寸、俵蛇、コロ蛇、ドテンコなんて呼ばれてたりもします。共通するのは胴体が短いこと。

鳥取県の三朝(みさき)町には「槌転び」という妖怪の話が伝わっています。槌とは現代で言うところのハンマーで、柄のないハンマー状のものがコロコロ転がって、人間に噛みついたと言われています。『怪しくゆかいな妖怪穴・村上健司』より

ツチノコを漢字で書くと槌の子。野槌からきています。

さてそうなると、私たちのご先祖が見ていた野槌とは何だったのでしょうか。
皆さんはどう思います?


私は生物としての蛇なんていなかったんじゃないかと思います。小動物を丸のみにした蛇を野槌と誤認することはあっても、蛇そのものはいなかった。

野槌は山の精霊とされていて、元々は蛇の形でなかったかもしれません。江戸時代(1779年)の今昔画図続百鬼(こんじゃくがずぞくひゃっき)では、こんな姿で登場しています。

SekienNodzuchi.jpg
画像はWikipediaより

直径15センチ、体長1メートルほどで目鼻がなく口しかない。小動物や、ときには人間を襲って食べる。
この特徴を現実の生物に当てはめようとすれば、蛇が適任だったので、いつしか野槌は蛇となり、イメージが固定化していったのではないかと私は考えています。

1712年に書かれた和漢三才図会(わかんさんさいずえ)では野槌蛇と「蛇」の文字が見られますが、1779年の今昔画図続百鬼で上記のように描かれていることから、江戸時代にはイメージにばらつきがあったことがわかります。


野槌の真相はわかりません。胴体の短い蛇がいたのかもしれないし、野槌のモデルになった別の生物が存在したのかもしれない。
各地に言い伝えがあるわけですからね。気になる人はその正体を追いかけてみてください。
そして何かわかったらぜひ教えてもらいたいです。


  1. 2017/09/08(金) 20:55:21|
  2. オカルト